2013年4月3日水曜日

話す技術・聞く技術

『話す技術・聞く技術』
(ダグラス・ストーン 他著 / 日本経済新聞出版社)


◆ 感想

 会話の例が豊富で、説明している内容がとてもわかりやすいです。
 12章に載っている例は、それまでの話のまとめになっています。



◆ 3つの会話

 最初の方で、会話上の問題を次の3つの観点で分析しています。

  ・何があったかをめぐる会話
  ・感情をめぐる会話
  ・アイデンティティをめぐる会話

 その上で、良い会話は「学ぼうとする会話」であると言っています。


◆ 自分も問題に加担している

 会話で問題が発生したとき、
 その原因は会話をしている双方にあると言っています。

 喧嘩両成敗です。

 これは本書では「加担」という言葉で訳されています。

◆ テクニック
 
 テクニック的なエッセンスは大体目次の通りです。

  ・相手が言っていることの意図を決めつけないこと
  ・相手に責任を押し付けようとしないこと
  ・自分にも原因があるのではないかと考えてみること
  ・感情を出すのを恐れないこと
  ・自分にはいろんな面があることを認めること
  ・相手に興味を持つこと

◆ まとめ


 本書で一貫して語られている主張というのは、つまり、

 「ちょっとは相手のことも考えなよ」

 ということだと思います。


 みんながちょっとずつ優しくなれば、
 みんながちょっとずつ生きやすくなるのかな、と思ったり。

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